
江戸時代に、中国福建省から渡来した隠元禅師により開創された日本三禅宗の一つ、黄檗宗の大本山。
ご本尊は釈迦如来、両脇侍は迦葉、阿難の二尊者。両単には十八羅漢を安置。左手前は私の大好きな賓頭盧尊者。


2 天王殿
天王殿には、大きな布袋さんがあるのですが、この日は出張中。布袋さんは中国唐代の実在の契此という禅僧で、弥勒菩薩の化身とも言われています。食料のほか必要なもの一切を布の袋に入れ、木に括り付けて肩に担いでいたことから「布袋さん」と呼ばれていたようです。
布袋さんの裏側には韋駄天が祀られています。韋駄天は元々、古来インドのヒンドゥー教の破壊神シヴァを父に持つ軍神であったようですが、いつのころからか仏教の守護神となったようです。

3 開版
斎堂前には大きな木の魚が吊るされおり、「カイパン」と呼ぶそうです。行事や食事の時間を山内の衆僧に知らせるために打ち鳴らす法具ですが、口に珠をくわえています。この珠は貪り・瞋り・愚痴の三毒の煩悩を表わしており、その煩悩を吐き出そうとしているところだそうです。
いつまでたっても吐き出せないようです。

