2015年09月13日

東北旅行

奥入瀬

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 この夏はお盆を成田で過ごした後、東北へ出かけた。
 奥入瀬は静かな渓流。十和田湖から流れ出る清流がブナの森を迸る。柔らかい緑に包まれ水音だけが響く岸辺を散策した。体も心も休まるひとときだった。

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十和田湖

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 遊覧船に乗り、秋田へ。十和田湖は三分の一が青森県、三分の二が秋田県だそうだ。湖上で県境を超えて秋田へ。高村光太郎の乙女の像が見えれば終点だ。なんでも光太郎は乙女の像の顔を奥さんである千恵子のものにしたが、完成間近になるまで弟子たちも知らなかったそうな。
 十和田プリンスホテルは湖畔に立つ低層階の瀟洒なホテル。大浴場は露天風呂のみ、と少々変わっているが自然の中で入る風呂もとてもよかった。

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 メインダイニングはフレンチ。小生の無理なリクエストにも気軽に応じていただいた。メインディシュは、十和田湖名物のヒメマスのムニエルと前沢牛のステーキ。どちらも絶品でした。こちらでは、「おいしい」を「ううんめい〜」というそうであります。ちなみに、バッチリは「ばっつす」、自転車は「けたくりマシーン」です。

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田沢湖

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 田沢湖のたつ子像をご存知ですか。
 八郎潟の八郎太郎は友達と食べるはずの鱒を一人で平らげてしまいました。のどが渇き十和田湖の水を飲んだのですが、飲んでも飲んでものどが渇きそのうち龍の姿になってしましました。(罰があたったんでしょうか?)
 一方、八郎太郎の恋人である美しい娘・たつ子は永遠に変わらぬ姿でいたいと神様にお願いしました。神様は田沢湖畔の清流を飲めば変わらぬ姿でいられるといいました。清流を飲んだたつ子も龍になりました。(無理難題を言うと神様だって怒るのですよ、たぶん)
 しかし、八郎潟に住んでいた八郎太郎はその後田沢湖へ来て、仲良くたつ子と幸せに暮らしているそうな。チャンちゃん!(何の話やねん)
 その田沢湖畔のたつ子像のすぐそばに縁結びにご利益がある浮木神社がある。ここには魚のエサが売っているが、効果絶大。100円で買ったエサを湖に投げ入れると「鯉の滝のぼり」の如く魚がさかなをよじ登るようにして集まってくる。三回買ってしまった。

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中尊寺

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 念願だった平泉に来た。奥州藤原氏は仏法に基づき全ての生命を救済するため平泉全域を浄土と見立て、この地に仏国土を建設しようとした。奥州藤原氏初代清衡は中尊寺の大伽藍を造営し、二代基衡は金色堂建立した。その栄華は三代秀衡へと続くが、四代泰衡は父の遺言に背き源頼朝にそそのかされて義経を討ち、その後源頼朝に滅ぼされるのでした。
 私は小学生の頃に義経の物語を読んで以来の義経ファン。祖父も義経が大好きで、小学生の私に「一の谷の合戦」での義経の勇姿を話してくれたことも良い思い出。
 泰衡は「救いようのないアホ」ですが、頼朝の「非情な兄貴ぶり」はこの時代はこんなものなんですかね?

 弁慶堂には七つ道具を背負い、なぎなたを杖に立つ弁慶最後の一戦の姿がありました。結構リアルです。傍らには義経の木像も安置されておりました。羨ましいほどの主従像です。

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 中尊寺の梵鐘は、阪神大震災・東北大震災やニューヨークの9.11のような大きな災害があった時に、犠牲者の霊を弔うために鳴らされるそうです。

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松島

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 あ〜松島や、松島や。これにつきます。
 遊覧船にのり、塩釜へ。小生の友人、昔はヨットマンですが、船のデッキで手を振るとカモメたちが魔法のように寄ってくるのでした。ビールのつまみの蒲鉾をちぎって投げるとさらにカモメたちは、どこからか群れ集まるのでした。写真は乗務員に「鳥にエサを与えないで」と咎められた友人君の可愛げな表情です。
 東北は、とても暖かさを感じる不思議な土地です。風光明媚はもちろん、おいしい食事もうれしいですが、一番は言葉の響きでしょうか?素朴でありながら、心に響き、納得させるような、、、うまく言えませんが、また行きたい。

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花巻温泉

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 花巻温泉の一番奥に位置する佳松園に宿泊した。このホテルは、ピカイチですよ。部屋から見える景色は、庭園のように手入れされているし、大浴場はあくまでも清潔で、大きく、最近の温泉旅館では群を抜いている豪華さ。気持ち良くなり部屋へ戻ると、食事も「ばっつす」。仲居さんもサービス満点。大満足の一泊でした。

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角館

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 ご存じのように角館の見どころは武家屋敷と「ばばへらアイス」。ええつ!ばばヘらアイスをご存じない?!働き者のば〜さんが上手にヘラで、カップにバラの花のようにアイスを盛ってくれるのです。ばばへらアイスは差別用語ではないそうです。立派な正式名称です。ちなみに、味はそれほどでもないですが。売れてます。
 武家屋敷で驚いたのは、伊能忠敬以前にすでにそこそこの日本地図があったこと。青柳家では数枚の面白い地図を見ることができた。江戸からの距離や、藩名と石数を記したものなど。私が生まれ育った青山藩(篠山市)は結構大きな石数でした。

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posted by Masakyo at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) |

2015年09月02日

成田新盆

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 成田の新盆は、すごい。成田山新勝寺のおひざ元というだけあって、ちょっとした葬式のようです。しかも三日間。
 由美子の父・義男が今年一月に他界しました。旭日双光章も頂いた立派な産婦人科医でした。三日間、新盆見舞いに来る人が絶えません。
 私といえば、暇を盗んでは参道をぶらぶら。最初に成田へ訪れてから、はや四半世紀。参道の右ひだりはインド・タイ・ベトナム・中華・イタリアンのレストランやカフェに変貌。変わらぬお店を写真に収めておきました。

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posted by Masakyo at 13:13| Comment(0) | TrackBack(0) |