
3月も中旬というのに大雪が降ったある日。明日はお休み、居酒屋で常連客と一杯盃を交わしていた。「明日はどこかへ行くの?」と問われ、「一度、白川郷へ行ってみたいんだけど!日帰りでは無理かな?」。「片道5時間見とけば大丈夫じゃない」と定年を過ぎてもポルシェに乗る元高校教師。
翌日早朝から、「ゲレンデ」で自宅を出発。途中、東海北陸道では覆面パトカー二台を寸でのところでかわして無事、昼前に白川郷に到着。この道では、覆面はクラウンではなくマークXも使っているので、要注意です。
雪景色の白川郷は期待以上。私が雪景色を愛するのは、篠山育ちのせいかも。人も音も匂いさえも封じ込める雪が大好き。
白川郷は1995年にユネスコの世界文化遺産に登録された、いわずと知れた合掌造りの集落です。豪雪地帯で生きてきた知恵は、茅葺きの切妻屋根ばかりではありません。囲炉裏の煙はその殺菌・殺虫作用で家を守り、建材を強くする効果があるそうです。屋根裏には養蚕用のスペースがあり、雪に閉ざされる間も稼業したようです。
遠目に見ると合掌造りの家々はすべて整然と南北方向を向いています。このことが集落全体を何倍も美しく見せているのかも。そこに降り落ちる雪が、静かなリズムを奏でているようで。
来てよかった!本当に!
でもさすがに日帰りはきつい!
今度は一泊旅行にすると思う。


