2017年05月17日

生駒山宝山寺

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 生駒山は斉明天皇元年(655年)に役行者が開いたとされる修験道場で、空海も修業したと伝わる。江戸時代(1678年)に再興され、歓喜天が祀られたが、この時が事実上の開山とされている。
 歓喜天は大聖歓喜大自在天ともよばれ、元はヒンドゥー教のガネーシャが起源である。ヒンドゥー教最高神の一柱であるシヴァ神を父に持ち、シヴァ軍勢の総帥を務めた。ヒンドゥー教から仏教に取り入れられ、仏教を守護し財運と福運をもたらす天部の神となった。
 この歓喜天が祀られて以来、江戸時代には宝山寺は商売の神様として大阪商人の信仰を集めた。京都の皇室や江戸の徳川幕府からの祈願もあったという。

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 ご本尊は不動明王、聖天堂には歓喜天が祀られている。

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 今日も賓頭盧様を撫でまくり。

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 これは賽銭箱?!さすが商売の神様、ご利益も期待できるというものです!

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 そのご利益は、測り知れないようだ!石塔には永代供養料・1億円とあるではないか。2億円のもあるそうだ。
 商売を始める際に歓喜天に祈願し、その後商売はとてつもなく繁盛したであろうことは想像に難くない。

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 階段を上る途中には、大師堂が。弘法大師様にいつものご挨拶!

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 奥の院では、お茶とお菓子を御馳走になった。写真撮影の許可もいただいた上に、ありがたい説法を頂いた。
 「本当にありがたいご利益を授かれるお寺なんですね!」とご住職に問いかけてみた。ご住職は、「いやいや、ハワイ旅行が当たりますようにとお願いしても、まず叶うことはないでしょう」と続けて、「望みが叶うのは、すべて並々ならぬ努力と精進があったからですよ」「仏さんも少しは応援したかもしれませんがね!」
 奥の院から階段を降りながら感じた。本当に素晴らしい、「仏様の住むお寺」であると。

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 帰りは、生駒山ドライブウェイを楽しむことに。藤が満開で房も大きく、色もとても鮮やかであった。この年は、どこも藤が綺麗であったように思う。「藤の当たり年」ともいうのでしょうか?

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 大阪湾を一望できる、パノラマ駐車場に車を止めた。「本日も、心は晴天なり!」

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posted by Masakyo at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年05月13日

台湾

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 GWは少し年の離れた友達を誘い、三人で台湾へ出かけた。 台中の日月潭(にちげつたん)で二泊、台北で二泊の旅程で、現地ガイドに案内をお願いした。 空港近くの桃園駅から台湾新幹線で台中へ。台中からは車で「神秘の湖」日月潭へ移動。

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 時間もあり、まだ日も高いのでホテルに入る前に日月潭湖畔に立つ文武廟へ。ここには学問の神様である孔子と文昌帝君や戦いの神様でもあり商売の神様でもある関羽が祀られている巨大寺院。

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 三国志が大好きな私は元々、関羽と趙雲の大ファン。(どれほどのファンかと言いますと三国志は十数回、飽きもせず読んでおります。余談ですが、何度読んでも面白いのは、羅貫中の三国志演義。吉川英治・柴田錬三郎も面白い。でも、北方謙三はいただけません。中国春秋戦国時代を書かせたら天才の宮城谷昌光でもワクワク感が少し足りない。)関羽廟には大喜びですが、「戦いの神様はわかる。なぜ商売の神様なの?」という疑問も。
 関羽廟の壁には華陽道の物語が。関羽をとらえた曹操は、なんとか関羽を懐柔し子分にしようとするのですが、関羽は曹操からの莫大な贈り物にも手を付けることなく、劉備が生きているという消息を聞くや否や曹操のもとを去るのでした。曹操の軍師は今のうちに関羽を殺すように進言するのですが、戦いの英雄を殺すのは忍びないと、快く行かせるのでした。時が流れて、龐統(ほうとう)と孔明の策略「連環の計」により「赤壁の戦い」で大敗した曹操は、数少ない従者と華陽道へ落ちるのでした。孔明に指示された関羽は華陽道で待ち伏せているのですが、なんとあろうことか!!関羽は曹操を捉えることなく、見逃してやるのでした。

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 ホテルはThe Lalu。日月潭湖畔、蒋介石の別荘地に立つリゾートホテル。日月潭は昔、新婚旅行のメッカだったそうです。蒋介石は日々、日月潭に船を浮かべて遊んだとか。

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 ホテルの部屋から、日月潭を眺めていると天候によっても見え方は変わり、一日のうちでも変化する。朝方は霧がかかり、午前中は晴れて見晴らしがよくなり、夕方には夕日のクライマックス。月明かりが照らす日月潭は、李白・杜甫を想わせる。「月下独酌」よろしく、つい一杯。

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 台北の件は次回に。
posted by Masakyo at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) |