
生駒山は斉明天皇元年(655年)に役行者が開いたとされる修験道場で、空海も修業したと伝わる。江戸時代(1678年)に再興され、歓喜天が祀られたが、この時が事実上の開山とされている。
歓喜天は大聖歓喜大自在天ともよばれ、元はヒンドゥー教のガネーシャが起源である。ヒンドゥー教最高神の一柱であるシヴァ神を父に持ち、シヴァ軍勢の総帥を務めた。ヒンドゥー教から仏教に取り入れられ、仏教を守護し財運と福運をもたらす天部の神となった。
この歓喜天が祀られて以来、江戸時代には宝山寺は商売の神様として大阪商人の信仰を集めた。京都の皇室や江戸の徳川幕府からの祈願もあったという。



ご本尊は不動明王、聖天堂には歓喜天が祀られている。


今日も賓頭盧様を撫でまくり。


これは賽銭箱?!さすが商売の神様、ご利益も期待できるというものです!

そのご利益は、測り知れないようだ!石塔には永代供養料・1億円とあるではないか。2億円のもあるそうだ。
商売を始める際に歓喜天に祈願し、その後商売はとてつもなく繁盛したであろうことは想像に難くない。


階段を上る途中には、大師堂が。弘法大師様にいつものご挨拶!



奥の院では、お茶とお菓子を御馳走になった。写真撮影の許可もいただいた上に、ありがたい説法を頂いた。
「本当にありがたいご利益を授かれるお寺なんですね!」とご住職に問いかけてみた。ご住職は、「いやいや、ハワイ旅行が当たりますようにとお願いしても、まず叶うことはないでしょう」と続けて、「望みが叶うのは、すべて並々ならぬ努力と精進があったからですよ」「仏さんも少しは応援したかもしれませんがね!」
奥の院から階段を降りながら感じた。本当に素晴らしい、「仏様の住むお寺」であると。



帰りは、生駒山ドライブウェイを楽しむことに。藤が満開で房も大きく、色もとても鮮やかであった。この年は、どこも藤が綺麗であったように思う。「藤の当たり年」ともいうのでしょうか?



大阪湾を一望できる、パノラマ駐車場に車を止めた。「本日も、心は晴天なり!」


